ラッキーニ・ヴィンヤーズ
北米大陸のみならず、海外の最高峰レストランによる買い占めにもあい、僅か年産325ケース限りの極希少なピノ・ノワールを求める愛好家が後を絶たない造り手、ラッキーニ・ヴィンヤーズ。現地では引く手あまたの垂涎品であった珠玉が、いよいよ日本向けに蔵出しされました。初リリースは2001年。ローラン(Ronald)とマリアンヌ(Marianne)のラッキーニ夫妻による1988年の設立から未だ年月は浅くも、その見事なワインをもって、既に「オレゴンで最も注目すべき一本」と評されるまでの地位を確立するワイナリーです。
北米の小規模生産者には、一般の店頭販売に比べ、高級レストランのオンリストを重視する傾向がありますが、ラッキーニのワインも然り。とりわけ“エステイト”を冠するここのピノ・ノワールは、全米TOPクラスのファイン・ダイニングや名立たるホテルにより極めて高く評価されており、オンリスト採用に至るそれら先には、次のような世界的有名店ばかりが並びます。
◆“全米で最も予約が困難”として知られるナパ・ヴァレーの「フレンチランドリー」 (ミシュラン☆☆☆) ◆東海岸の美食家が集まるニューヨークの「パ・セ」 (ミシュラン☆☆☆) ◆ロサンゼルスNo.1の「スパゴ」に、ラスベガスはベラージオ・ホテルの目玉レストラン「マイケル・ミーナ・ラスベガス」 ◆サガット・サーベイで常にトップクラスの評価を得ている「グラマシー・タヴァーン」 ◆英国代表トップシェフ、ゴードン・ジェームス・ラムゼイ氏率いるロンドンの「ゴードン・ラムゼイ」 (ミシュラン☆☆☆) ◆世界最高峰レストランの異名を欲しいままとした「エル・ブジ」(英名エル・ブリ:El Bulli)の閉店後、その後継レストランと目されるシカゴのアリネアetc… まさしく頂点極まれり。
ラッキーニでは品質向上を目的とする試飲に余念がなく、仏・ブルゴーニュの特級格付けにそれらの歴史的伝説のヴィンテージ、新進気鋭生産者のカリフォルニア産からニュージーランド・ピノノワール、更にはバローロ、バルバレスコといったイタリアを代表する銘醸もその対象に及ぶと述べられます。
「ぶどう畑がまさにワインそのものである」との信念に沿うかのように、ラッキーニの畑は、「世界四大ピノノワール銘醸地」の一つであるウィラメット・ヴァレーの中でも、最も優良な小区分(サブアペラシオン)、チュヘイラム・マウンテンズ地区に位置しています。また、自然を尊ぶ姿勢もラッキーニの特色であり、周囲の仲間と共に、将来に亘る環境保全型のサスティナブル農法を実践します。
ゴーミヨ主催の1972年目隠し試飲においては、敵地(パリ)にありながらも、ブルゴーニュの格付け銘醸を向こうに回し、「世界の10本」に数えられたピノ・ノワールはオレゴン産でした。当時にも増して、クオリティ上昇が著しいオレゴン・ワインにあって、有力専門誌のワインスペクテイターからは“10 Oregon Standouts”のタイトルと共に、「最も際立つ10のオレゴンワイン」にも選出される造り手がラッキーニです。